没落亭日誌

科学史/メディア論のリサーチ・ダイアリー

研究書誌

21 Dec 2019: 京都歴史学工房と科学史

京都歴史学工房がサイエンス・スタディーズ系の特集だったので参加。 中空萌さんの発表がインドにおける在来知のデータベース化の人類学的研究でおもしろかった。 * 知的所有権の人類学posted with ヨメレバ中空萌 世界思想社 2019年02月 楽天ブックスで探す…

献本お礼: 山﨑沙織訳『続・読書と読者』

大学院時代の同期の山﨑沙織さんから訳書を頂く。読書研究は細々とやっていきたいので勉強させていただきます。 続・読書と読者posted with ヨメレバキャサリン・シェルドリック・ロス 他/山崎 沙織 京都図書館情報学研究会 2019年10月26日 楽天ブックスで探…

5 Oct 2019: 日本科学史学会京都支部発表

日本科学史学会京都支部@京大人文研で発表した。 発表は博論第一章と第五章の要約である「万国の統計学者よ、団結せよ!」(発表原稿ダウンロードリンク) 質疑応答で思ったよりも質問がたくさんでたのでよかった。 懇親会で非ヨーロッパ圏における「近代/…

27 Sep 2019: Levine, 2001, Dying to Know intro

10月5日に発表があるので、そろそろ準備を本格化させる。内容はすでに書いてあるのだが、書誌情報や図などが未整備なのでそれをやる作業。 半分くらいまでは終わったので間に合いそう。 背中が痛すぎて作業にならないので、息抜きに北田『社会制作の方法』(…

5 Aug 2019: HSS雑感

ユトレヒトで開催されたHSSでの学会発表を終えて、帰ってきた。 自分の発表の質疑応答はあまり盛り上がらなかったが、セッションチェアのひとがscientific journalの歴史でUniversity of Chicago Pressから最近本を出した人なので、わりと細かいコメントがも…

5 June 2019: Guy 1845 Duration of Life 1(Peerage and Baronetage)

William GuyのCroonian Lecturesの記録がBiritish Medical Magazineに掲載されていたことを教えてもらたのでチェックする。 また、以下の文献pp40–42で診療方法の評価についての統計的手法の文脈でGuyのこの講義の話がされているらしい。 Quantification and…

23 May 2019: Fyfe, 2016, 'Journal and Periodicals'

以下の文献からAileen Fyfeが書いた、’Journals and Periodicals’を読んだ。 A Companion to the History of Science (Wiley Blackwell Companions to World History)作者: Bernard Lightman出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2016/04/04メディア: ハ…

20 May 2019

科学史学会のスライド完成。 『職工事情』上中下巻購入。 職工事情 (上) (岩波文庫)作者: 犬丸義一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1998/09/16メディア: 文庫 クリック: 9回この商品を含むブログ (4件) を見る 職工事情〈中〉 (岩波文庫)作者: 犬丸義一出…

19 May 2019: 松山巌ほか

本郷概念分析研究会参加。 都市のフィールドワークの歴史関連で教えてもらった本 乱歩と東京posted with ヨメレバ松山巌 筑摩書房 1994年07月07日 楽天ブックスで探すAmazonで探す うわさの遠近法posted with ヨメレバ松山巌 筑摩書房 2003年08月06日 楽天ブ…

16 May 2019

土曜日の研究会のために事前配布された原稿を読んでコメントを考える。 洋書が買えるようになったので注文。 科学史系 Scientists and Scholars in the Field: Studies in the History of Fieldwork & Expeditions作者: Kristian H. Nielsen,Michael Harbsme…

Writing Science (Stanford University Press series)

科学史家のTimothy Leniorと文芸理論家のHans Ulrich Gumbrechtがかつて編集を務めていた、Writing Sciecneシリーズというのがあるらしい。シリーズの巻頭言的なものを読んだ限り、かなり興味関心がかぶっている。書くこと、それを単に文章だけにかぎらず、…

28 April 2019: ANT研究会、デロジエール、センサス史

東京でのアクターネットワーク理論と社会学研究会に参加。 以下のデロジエール文献を読んで臨む。 Desrosières, Alain. (1991). How to Make Things which Hold Together: Social Science, Statistics and the State. In P. Wagner, B. Wittrrock, & R. Whit…

John Dupré

John Dupréという哲学者がよいらしい。Peter Galisonとか、Hackingとかと仕事していたらしい。 Disunity of Science所収の本からはじめるといいらしい。 The Disunity of Science: Boundaries, Contexts, and Power (Writing Science)作者: Peter Galison,Da…

Questionnaire and Self-Recording Instruments

Paul White (2009) 'Darwin’s Emotions: The Scientific Self and the Sentiment of Objectivity', Isis Volume 100, Number 4にp.817~Darwinのquestionnaireの分析がある。 photographyとquestionnaireの文献として以下を挙げていた。Robert BrainのMax We…

15 March 2019 / Mandler, 2006, State and Society in Victorian Britain / Harling, 2006, 'The Powers of the Victorian State'

Mandler編集本の読書日記。 Liberty And Authority in Victorian Britain作者: Peter Mandler出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2006/09/21メディア: ハードカバーこの商品を含むブログを見る 正直、メモ取りながら読むとどうしてもすごく時…

13 March 2019 / Peter Mandlerとliberalism

博論審査ではWilliam Guyの統計的社会政策論と先行する政治思想の差異をはかるようにという宿題をもらたったのだが、まだよくわからない。ということで、政治思想と社会科学、社会政策の絡まり合いみたいなものをきちんと勉強し直す必要がある。Lawrence Gol…

12 March 2019 / Lloyd, 2010, Charity and Poverty in England, C.1680-1820 / Bremner, 1956, 'Scientific Philanthropy' /朴, 2018, 「オーラルヒストリーと社会問題の構築」

昨日、久しぶりにお会いした朴さんに論文を頂く。 朴沙羅(2018)「オーラルヒストリーと社会問題の構築 : 実証主義的歴史学との比較を通じて」『コスモポリス』 (12), 67-76, ci.nii.ac.jp Scientific Philanthropy 以下の文献が面白そう。 Sarah Lloyd, 20…

17 Feb 2019

Ludwig Fleck (1935=1979) Genesis and Development of a Scientific Fact 科学史家のひととの雑談中で、科学史古典読書会するなら何を読んだ方がいいだろう、と話していたときに話題に出た書籍。たしかに、History of Facts系をするならちゃんと読んだ方が…