没落亭日誌

科学史/メディア論のリサーチ・ダイアリー

2020-01-01から1年間の記事一覧

man of science、天才、徳

19世紀のman of scienceにおける努力、徳、および天才について。 The virtues of men of science could assume heroic proportions in biographical writing. Tyndall’s life of Michael Faraday extolled the sacrifices made for truth, the purity of pur…

献本お礼:海老田 (2018)『柔道整復の社会学的記述』 / (2020)『デザインから考える障害者福祉』

海老田さん(⁦⁦@evidai⁩ ⁩)から博論本と新刊を頂きました。ありがとうございます。 pic.twitter.com/315RkMsY7Z— 岡澤康浩 Yasuhiro Okazawa (@yshrokzw) May 28, 2020 海老田大五朗 (2018)『柔道整復の社会学的記述』勁草書房 柔道整復の社会学的記述作…

Dorinda Outram:博物学者たちのFieldとCabinet

博物学者のfieldとcabinet。:fieldにおける身体を通しての知識の獲得と、自身のコレクションを収めたcabinetでの標本の比較という二つの方法が18世紀にもっていた緊張関係については以下の文献を読めばいいらしい。 Dorinda Outram, “New Spaces in Natural…

Joan-Pau Rubiés:旅すること、あるいは記録することの歴史

travel系だと、バルセロナのUniversitat Pompeu FabraにいるJoan-Pau Rubiésというという歴史家が初期近代における旅行記、エスノグラフィー、科学的観察の歴史の専門家らしい。 かれの"Instruction for Travellers: Teaching the eye to see" History and A…

Justin Stagl, Theory of Travel

知的活動としてのtravelというにわりと重要だと思うし、関心もあるのだが、どこから手をつけたらいいのかよくわからない。授業準備でLorraine Daston編集のHistories of Scientific Observation再読してたら、以下の本が薦められていたので、読んでみるのが…

天野敬太郎:論文検索術の歴史と書誌学

Hiltsの1978年Isis掲載論文"Aliis exterendum"で古典的政治経済学者の著作者の検索にKeitaro Amano, Bibliography of the Classical Economicsが使われているが、この天野敬太郎とその書誌作成についての研究ってあるのだろうか。論文検索技術というのはわり…

Bentham, Statisitc Society

Cullenによると、Jeremy Benthamによる1831年Statistic Societyについての案が以下にあるらしい。(Cullen, Statistical Movement, p. 86, n.60) Bentham papers, CXLIX, ff. 237-53.

Farr, 1860 "No one mind can marshall them all." 

"the field of statistics is immense. Its facts are innumerable, and the number of their possible combinations approaches the infinite. No one mind can marshall them all." (Farr 1860: 9)[cited in Goldman 2019] 書誌情報 Farr, William, 1860, …