没落亭日誌

科学史/メディア論のリサーチ・ダイアリー

成果発表

「〈視聴者〉の系譜」イベント・レポート

表象文化論学会のオンライン・ニュースレター紙『REPRE』49号に、先日ショーン・ハンスンさんと開催した日英バイリンガル・ワークショップ「Techniques of the Shichōsha: On the Technoscientific Formation of Cultural Subjects /〈視聴者〉の系譜:ある…

イアン・ハッキング追悼:「範例と二人の哲学者──推論する動物たちの生態史のために」

岩波の『思想』に「範例と二人の哲学者──推論する動物たちの生態史のために」を寄稿しました。 岡澤康浩「範例と二人の哲学者──推論する動物たちの生態史のために」『思想』2023年10月号 思想 2023年10月号(no. 1194)岩波書店Amazon 「トマス・クーン──『…

「学術書の読み方」動画の公開

国立大学共同利用・共同研究拠点協議会が行っているシリーズ「すぐわかアカデミア。」シリーズの一環として、勤務先の京都大学人文科学研究所(人文研)紹介動画を作成・公開しました。 youtu.be 「すぐにわかる学術書の読み方:大量の本にどう向き合うか」…

書記技術のマテリアリズム−−ブリュノ・ラトゥールのメディア論のために

『現代思想』のラトゥール特集号に「書記技術のマテリアリズム−−ブリュノ・ラトゥールのメディア論のために」という文章を書きました。 現代思想2023年3月号 特集=ブルーノ・ラトゥール――1947-2022作者:奥野克巳,久保明教,檜垣立哉,近藤和敬,田中祐理子青土…

ロレイン・ダストン、ピーターギャリソン『客観性』翻訳出版

ロレイン・ダストン、ピーターギャリソン(2007=2021)『客観性』(瀬戸口明久・岡澤康浩・坂本邦暢・有賀暢迪訳、名古屋大学出版会)邦訳に訳者の一人として参加しました。原著は、2007年にZone Booksから出版されたObjectivityです。解説記事として『Tokyo…

遺産と概念的穴掘り

『ユリイカ』(2021年3月号)に「遺産と概念的穴掘り」というミニエッセイを寄稿しました。 特集は『A子さんの恋人』などの作者として知られる近藤聡乃さんなですが、わたしの原稿は巻末の「われ発見せり」コーナー用なので、特集とは関係なく「なぜうちの祖…

博論オープンアクセス化

基本的にはオープンアクセスを支持しているので、博論は保護期間(embargo)を設けずに、ただちにダウンロードできるようにした。リポジトリへの準備が完了したので、以下からダウンロードできる模様。 Yasuhiro Okazawa, 2019. The Scientific Rationality …

書籍出版物リスト

2023:『思想』(2023年10月号)寄稿 岩波書店の『思想』(小特集:トマス・クーン──『科学革命の構造』再読)に「範例と二人の哲学者──推論する動物たちの生態史のために」を寄稿しました。内容についてはこのブログのエントリーで簡単に解説しています。 …