没落亭日誌

科学史/メディア論のリサーチ・ダイアリー

31 Oct 2019: Guy, 1854, Common-Place Books in Self-Education

  • Guyが1854年に書いたCommon-Placeについての論文読んだ。
    • William A. Guy (1854) "On the Use of Common-Place Books in Self-Education" in Lectures, in Connection with the Educational Exhibitoon of the Society of Arts, Manufactures, and Commerce (London: G. Routledge, 1854) pp. 69-86.
    • 内容的にはJSSLにすでにはっぴょうしたものとダブるところが多かった。
    • JSSLのオリジナル論文でも書かれていたが、ノートをとっていく作業と、科学的探究の作業が近似しているという発想はかなり重要。これは科学の発展の進み方に対しての独特の過程(データの収集/分類から知見を導く)の前提がある。これはGuyオリジナルなものだとはあまり思えないので、同時期にほかのひとも同じようなことを言っている可能性はあるが。
    • 引用というものが単なる剽窃の問題というよりは、知見を強化するものとして理解されている感がある。
    • これは以前HSSで発表した話とまとめて統計的分析におけるデータの引用実践という観点から論文にまとめたいところ。