没落亭日誌

科学史/メディア論のリサーチ・ダイアリー

19 March 2019

William Guyの業績まとめ作っていたら予想外に時間をとられてしまった。完成からは程遠いが、intellectual biographyを書くわけではないので、ここらへんであきらめる。

1868年のThe Plague of Beggarsをきっかけにして匿名記事/パンフレットにおける作者同定問題が発生した。これと同名のエッセイが1848年にFraser's Magazineに無署名で発表されていて、これはしばしばWilliam Guyのものだと考えられている。

根拠として考えられるThe Wellesley Index to Vcitorian Periodicals PERIODICALS 1824–1900を読んだところ、説得されたので、Fraser's Magazineのものも、このパンフレットもGuyのものと決定。

しかし、The Plague of BeggarsがGuyのものであると、それと同著者によるとされるEvils of EnglandもGuyのものであるという結論になる。By the Same Authorのところに、Walker's Originalが入っている。これの第五版(1875年)をGuyが編集しているのでので、まあ時期がずれているもののGuyによるものとみてもいいのかもしれない。